長崎留地合唱団をささえて頂いている、私どもにとってとても大切な方々をご紹介いたします。(あいうえお順)

吉田誠一郎

Profile

長崎は「第2の故郷」、そして帰るべき場所

旅が好きな私は日本全国を巡るなかで、十数年前に訪れた長崎の街と人々に一瞬で心を奪われました。多くの方が「第2の故郷」と語るように、私にとっても長崎は特別な存在となり、数えきれないほど“長崎に帰る”機会を得ることになりました。

長崎という土地は多様で、平戸、佐世保、横瀬浦、外海、大村、島原…と北から南まで広がるその魅力や奥深さの発見は、何度訪れても尽きることがなく訪れるたびに新たな発見があります。これからも“長崎愛”を胸に長崎と深く、そして長く関わり続けたいと願っています。

ご紹介が遅れました。私は吉田誠一郎と申します。20年前に企業理念——会社や組織が大切にすべき「価値観」「行動指針」——を創りだすことを専門とする会社を創業し、これまで多くの企業経営者の皆さまからのご支持に感謝しながら、意義深い仕事を続けさせて頂いています。長崎の皆さま、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

1968年佐賀県生。クレド インスティテュート株式会社 代表取締役。

 https://j-credo.com/ 


□世界で唯一無二!『クレド』を持つ合唱団

『クレド』はラテン語です。キリスト教のミサで使われる言葉であり、日本語では「信仰宣言」として広く知られています。近年、企業や団体が自社の理念を『クレド』と呼び、マネジメントに取り入れるケースが増えています。2023年1月、長崎居留地男声合唱団および女声合唱団オルテンシアは、おそらく世界初となる『クレド』を持つ合唱団となりました。わたくし吉田誠一郎が作成の伴走をさせて頂きました。団員一人ひとりが『クレド』を記したカードを公演や練習の際に携行し、合唱団が大切にする価値観や歌に向き合う姿勢を常に心に留めています。

□「一生付き合うかもしれんね…」合唱団との出会い

私が長崎居留地男声合唱団および女声合唱団オルテンシア、団長の桐野さん、そして原さとみ先生と出会ったきっかけは2017年2月に参加した「長崎さるく」でした。街歩きがこれほど楽しく有意義に感じられたのは、長崎という街そのものの魅力だけでなく、その街を心から愛する人々がある種のエネルギーを持ってイキイキと私に語りかけてくれたからだと感じています。その時のガイド役だった桐野さんからはとっても深くて強い“長崎愛”が伝わってきました。

忘れられないエピソードがあります。初めて参加した東山手地区で行われた「長崎さるく」が、大浦天主堂のそばのセトレグラバーホテルのロビーで解散を迎えようとしていた時のことです。それが初対面だった桐野さんが私のそばにふと近づいてきて「吉田さんとは、もしかしたら一生の付き合いになるかもしれんね?」とおっしゃったのです。どんなインスピレーションを感じられたのかは分かりませんが、その時の私は「そうかもしれないな」と、どこか他人事のように思ったものでした。

けれども、それがまさか長いお付き合いの始まりになるとは——。人生とは、本当に不思議で面白いものです。その後も何度となく「長崎さるく」に参加しました。ある日のさるくでは、どう見ても参加者とは思えない品のある素敵な女性が一緒に歩いていたことがありました。不思議に思ったその記憶は今でもはっきりと残っています。コースの途中、東山手十二番館の部屋に入ってしばらくすると、その女性が前に進み出て桐野さんが用意したCDの演奏をバックに「蝶々夫人〜ある晴れた日に」を歌い始めたのです。その方こそ、後に何度もコンサートに足を運ぶことになる原さとみ先生でした。それ以来、原先生や「長崎居留地男声合唱団」のコンサートを何度も何度も拝聴するようになったのです。思い返せば不思議なご縁にただただ感嘆するばかりです。これからも皆さんと末永くお付き合いさせて頂けることを、心より願っております。ありがとうございます。